2016 年パダウ開花&雨季到来
- 2016/6/5
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今年のヤンゴンは水掛け祭(ティンジャン)前後にも雨が降らず、毎日40度前後まで気温が上がり暑い日々が続いていた。週初めに大使館の渡航注意情報で、スリランカ・インド・バングラディシュ・ミャンマーに熱帯性低気圧が近づいており(スリランカでは土砂崩れ等の災害が発生)、その国々への渡航には地元の最新気象情報を入手するよう注意喚起のメールを頂いた。その情報から直ぐの5月18日(水)ヤンゴンでは久方ぶりの雨で、道路を濡らす程度のお湿りがあり、気温も少しだけ下がった。翌日の19 日(木)は、お昼前から土砂降りの雨となり、設備の悪い配電線の影響で午後から夕方まで停電、雨が降れば降ったでミャンマーの環境を再度体をもって実感。但しこの時期の楽しみの一つである『パダウの花の開花』、雨が降った後に一斉に開花し、一面黄色に覆われる様は見ごたえのする風景である。ヤンゴンでは昨年(2015)は4 月27 日、一昨年(2014)は5 月12 日の開花であったが、
今年はそれよりもかなり遅くなった5月20日には咲くと思ったが、暑さが続いてパダウの
花も頭ぼけしたのか開花しない。20日・21日も雨が降り続き、ようやく5月22日(日)一斉に花を咲かせて、皆の目の保養とほんのりとした香りを楽しませてくれた。今さら申すまでもないが、パダウの花は開花し一日で散る運命の花である。この花を楽しめるのは極一瞬のタイミングであり、この日に旅行に来て花を見れた人は、幸運な人であろう。
ヤンゴン市内あちこちにあるパダウの木、緑の葉から一斉に黄色い花が咲く
緑から一瞬で黄色に変色
老いも若きも、この花を楽しみ 上手く竹竿で小枝を折り花を取って
花を取って商売にする人や
家の軒先に吊るすと、家の中までほのかな香りが漂い
子供たちも一年に一度の花を取って楽しみ
売るのか家に持ち帰るのか、サイカーのおっちゃんも花を担ぎ
ミャンマーでは一番の風物詩であるパダウの花、サイカーのおっちゃんも花を見せてくれ
殆どのサイカーは自転車の頭にパダウを飾り
歳は関係なく、女性たちは髪飾りに
少女のモデルを見つけられず、数十年前少女であった方にモデルを頼み
開花日の22 日もヤンゴンは雨、雨に打たれ路面も黄色く染まり
僅か一日の運命の花パダウ・・・・定めでもあるが、短いから余計に楽しみも深い
同じく黄色い花で『ムーア』、隣国タイでは「ゴールデンシャワー」と呼び国花
ヤンゴンでは3 月中旬から見頃となり、雨季のはじめまで咲く花で、この花でも季節を感じる
ムーアより少し遅れて、水掛け祭前に咲き出す赤・オレンジ(一部黄色)の花を咲かす『火炎樹』これもまた雨季前の花であり・・・・
パダウの花が咲き終わると、ヤンゴンにも雨季が訪れ、雨季に入るとムーア・火炎樹の花も徐々見られなくなり、これらはヤンゴンで季節を感じ取れえる花々である。雨季前のヤンゴンは酷暑期で暑さの余り、早く雨季になって雨が降り気温が下がらないものかと勝手に思ってしまうが、雨季に入れば入ったで毎日の雨に嫌気がさし、早く雨季が明けないかと思ってしまい身勝手なものだと思うこの頃であるが、雨季に入るとミャンマーは一番マンゴーの美味しい時期であり、これからは美味しい果実で腹を満たし当地の自然を楽しませて貰おうと考える次第である。
Hiro